Windows 11にも対応!セキュアブートを有効にしたままでhidusbfを利用できるようにする方法

2022年6月15日

 

以前、こちらの記事でPCPAD(PS4やPS5、Xboxなどのコントローラー)の入力遅延を極限まで減らす方法として「hidusbf」とその導入方法について紹介しました。

 

しかし、その記事で紹介した「hidusbf」の導入方法(セキュアブートを無効にした状態で利用する)では、セキュアブートを無効にした状態でないと「hidusbf」を利用することができないため、Windows 11でセキュアブートを有効にした状態でないと起動することができないValorantなどのキーボード&マウスのゲームとの併用ができなくなってしまいます。

(チーター対策としてValorantはWindows 11環境下ではセキュアブートを有効にした状態でないと起動できないようになっています。)

 

また、その記事で紹介した「hidusbf」の導入方法(セキュアブートを無効にした状態で利用する)では、Windows 10で導入することはできてもより高いセキュリティを要求されるWindows 11ではその方法にプラスして非常に面倒くさくて分かり難い手順を踏まないとそもそも導入することができないようになっています。

(因みにその非常に面倒くさくて分かり難い手順は、hidusbfnの中に入っている一部のファイルをhidusbfの中へ上書きしてテストモードにしてhidusbfのソフトをインストールし、テストモードを解除してもう一回設定をやり直してhidusbfを利用できるようにするといったようなものです。 私は今まではその方法を用いてWindows 11でhidusbfを導入して利用でできるようにしていましたが、この方法は今回紹介する方法とは違って頭が混乱しやすい方法でおすすめできるような方法ではなかったので紹介していませんでした。)

 

そこで今回は、Windows 10でもWindows 11でも関係なくセキュアブートを無効にしない(セキュアブートを有効にしたまま)でhidusbfを簡単に利用できるようにする方法を見つけましたので紹介していきます。

 

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hidusbfとは?

 

今回PCPAD(PS4やPS5、Xboxコントローラー)の入力遅延を極限まで減らす方法として、hidusbfというツールを用いるのですが、こちらの記事にhidusbfとはどのようなツールなのかについてまとめましたのでご覧ください。

 

セキュアブートを有効にしたままでhidusbfを利用できるようにする方法(Windows 11にも対応)

 

下の方法をやっていく前にセキュアブートを無効に設定してしまっている方がいましたら、こちらの記事などを参考にセキュアブートを有効に設定しておいてください。

 

①レジストリエディターでUpgradedSystemというDWORD値を作成し、値のデータを1に設定する

 

レジストリエディターでUpgradedSystemというDWORD値を作成し、値のデータを1に設定していきます。

 

設定方法は以下の通りです。

 

①-①レジストリエディターを起動する

 

まず、レジストリエディターを起動します。

レジストリエディター

※レジストリエディターの起動方法がわからない方は、こちらの記事をご覧ください。

(Windows 10となっていますが、Windows 11でも起動方法は同じです。)

 

①-②「コンピューター¥HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Control¥CI¥Policy」まで展開し、Policyフォルダーをクリックする

 

レジストリエディターを起動しましたら、次に「コンピューター¥HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Control¥CI¥Policy」といったようにフォルダーの左側に表示されている△ボタンをクリックしてPolicyフォルダーまで展開していきます。Policyフォルダーまで展開しましたらPolicyフォルダーをクリックします。

①-②「コンピューター¥HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Control¥CI¥Policy」まで展開し、Policyフォルダーをクリックする

 

 

①-③Policyフォルダーの空白部分を右クリックして「新規」の中にある「DWORD(32ビット)値」をクリックする

 

次にPolicyフォルダーの中の空白部分を右クリックして「新規」の中にある「DWORD(32ビット)値」をクリックします。

①-③Policyフォルダーの空白部分を右クリックして「新規」の中にある「DWORD(32ビット)値」をクリックする

 

①-④作成したDWORD値の名前を「UpgradedSystem」に変更する

 

次にこのようにDWORD値が作成されますので、

DWORD値が作成される

そのDWORD値の名前を「UpgradedSystem」に変更します。

①-④作成したDWORD値の名前を「UpgradedSystem」に変更する

 

①-⑤「UpgradedSystem」をダブルクリックし、値のデータを0から1に変更してOKをクリックする

 

次に「UpgradedSystem」をダブルクリックして、

①-④作成したDWORD値の名前を「UpgradedSystem」に変更する

 

それで表示される中にある「値のデータ」を0から1に変更し「OK」をクリックします。

①-⑤「UpgradedSystem」をダブルクリックし、値のデータを0から1に変更してOKをクリックする

 

①-⑥レジストリエディターを閉じて一度PCを再起動する

 

次にこのように「UpgradedSystem」の値のデータが1になりましたら、今行った設定を適用させるためにレジストリエディターを閉じて一度PCを再起動します。

①-⑥レジストリエディターを閉じて一度PCを再起動する

 

※もし、Policyフォルダーの中に「EmodePolicyRequired」「SkuPolicyRequired」が無い場合は、Policyフォルダーの中に「EmodePolicyRequired」「SkuPolicyRequired」が無い場合は、作成しておく

それぞれ「DWORD(32ビット)値」で作成し、値のデータを0に設定しておいてください。(どうやら人によっては、これらのDWORD値がPolicyフォルダーの中にない方もいるようでhidusbfが利用できないという方もいるようですので。)

それぞれ「DWORD(32ビット)値」の値のデータを0にして作成しておいてください。

 

②コア分離のメモリ整合性をオフに設定する(①のレジストリエディターの方法だけではhidusbfが導入できない方はこちらの設定も行ってください!)

 

人によっては、上のレジストリエディターでUpgradedSystemというDWORD値を作成し、値のデータを1に設定するだけでhidusbfを利用できるようになるようですが、私の環境下(Windows 11)ではそれだけではhidusbfを利用することができなかったので、「コア分離のメモリ整合性」をオフに設定することでhidusbfを導入することができ利用できるようになりました。

 

「コア分離のメモリ整合性」をオフに設定する方法は以下の通りです。

 

②-①隠れているインジケーター内にあるWindowsセキュリティのアイコンをダブルクリックする

 

まず、タスクバーの△をクリックして表示される隠れているインジケーター内にあるWindowsセキュリティのアイコンをダブルクリックします。

②-①隠れているインジケーター内にあるWindowsセキュリティのアイコンをダブルクリックする

 

②-②デバイスセキュリティをクリックする

 

次にWindowsセキュリティ内にある「デバイスセキュリティ」をクリックします。

②-②デバイスセキュリティをクリックする

 

②-③コア分離の詳細をクリックする

 

次にデバイスセキュリティ内にある「コア分離の詳細」をクリックします。

②-③コア分離の詳細をクリックする

 

②-④コア分離のメモリ整合性をオフに設定する

 

次にコア分離のメモリ整合性がこのようにオンに設定されていますので、クリックして

初期設定のままだとコア分離のメモリ整合性はオンに設定されている

その時に表示されるポップアップ内にある「はい」をクリックして

表示されるポップアップ内にある「はい」をクリックする(コア分離のメモリ整合性をオフに設定する際に表示される)

コア分離のメモリ整合性をオフに設定します。

②-④コア分離のメモリ整合性をオフに設定する

そして、コア分離のメモリ整合性をオフに設定しますと、このように通知欄へPCを再起動することを求めるポップアップが表示されますので、今行った設定を適用させるためにPCを一度再起動します。

ポップアップが表示されるので再起動をクリックする

 

PCを再起動しましたら、後は下の段落に記載している方法などを用いて「hidusbf」を導入して完了となります。

 

hidusbfの導入方法

 

①「hidusbf.zip」をダウンロードする

 

上の段落で紹介した設定を適用したうえで、ここからは今回PCPAD(PS4やPS5、Xboxコントローラー)の入力遅延を極限まで減らすソフトとして「hidusbf」の導入方法を紹介していきますので、まずこちらのhidusbfの公式サイトへアクセスしてください。

そして、そのページ内にある「hidusbf.zip」をクリックします。

そのページ内にある「hidusbf.zip」をクリックします。

 

そうしますと、このようなページが開かれますので、そのページ内にある「Download」をクリックして「hidusbf.zip」をダウンロードします。

(ファイルの保存先はどこでもOKです。どこに保存したらよいかよくわからない方は、とりあえずダウンロードフォルダーに保存しておけば大丈夫です。)

このようなページが開かれますので、そのページ内にある「Download」をクリックしてhidusbf.zipファイルをダウンロードします。

 

②hidusbf.zipを解凍し、コントローラーを有線接続した状態で「DRIVER」フォルダー内にある「Setup.exe」をダブルクリックして起動する

 

次に保存したhidusbf.zipをこのように解凍しましたら、

保存した「hidusbf.zip」を解凍する

 

コントローラーをPCに有線で接続し、今解凍したフォルダー内の「DRIVER」フォルダー内にある「Setup.exe」をダブルクリックして起動します。

その解凍したフォルダー内の「DRIVER」フォルダー内にある「Setup.exe」をダブルクリックして起動します。

 

③「ALL」をクリックして選択する

 

次に左上にあるこの部分をクリックし、

左上のこの部分をクリックし

 

その中にある「ALL」をクリックして選択します。

その中にある「ALL」をクリックして選択します。

 

④デバイスの一覧の中からコントローラーを探して選択し、青色の状態になるようにする

 

そうしますと、このように今PCに接続している機器が一覧となって表示されますので、その中から接続しているコントローラーをクリックして選択し、青色の状態になるようにします。

(この時、接続したコントローラーがどれか判別ができない方は、あらかじめPCに接続するUSB機器を最小限にしておくことをおすすめします。また、名前が文字化けしていますので、ワイヤレスコントローラーとなっている機器を目印に探すのがおすすめです。)

 

その中から接続しているコントローラーを探し、このようにそのコントローラーをクリックして選択したコントローラーが青色の状態になるようにします。

(因みにblntervalはデータ転送における転送周期(ms)のことで私の環境下で今は「5」となっていますが、次の段落からこのblntervalを「1」になるように設定していくことになります。)

 

⑤「Filter On Device」にチェックマークを入れ、Selected Rateを「1000」に変更し、「Install Service」をクリックする

 

次にそのコントローラーを選択して青色のままになっている状態で左下にある「Filter On Device」にチェックマークを入れ、初期設定ではデフォルトになっているSelected Rateを「1000」に変更し、「Install Service」をクリックします。

「Filter On Device」にチェックマークを入れ、初期設定ではデフォルトになっているSelected Rateを「1000」に変更し、「Install Service」をクリックします。

 

※この時、「Filter On Device」にチェックマークを入れた際にこのような警告メッセージのポップアップが表示される場合がありますが、すべて無視して「はい」をクリックしてください。

 

 

⑥一度PCからコントローラーを抜き、コントローラーを接続しなおす

 

次に「Install Service」をクリックして左上の方に一瞬何かが表示され、その表示が消えてこのようにFilterが「Yes」でRateが「1000」になりましたら、一度PCと接続しているコントローラーを抜いて接続しなおします。

「Install Service」をクリックしてこの状態になった後は一度PADを抜いて接続しなおす

 

そうしますと、接続しなおす前まではblntervalが1以外の数字だったのがこのように1となりますので、1になっていましたら、PCPAD(PS4やPS5、Xboxコントローラー)の入力遅延を極限まで減らす設定は完了となります。

PADを接続しなおしてblntervalが1になっていれば設定は完了となります

 

このhidusbfで行った設定は、一度設定すれば、基本OSを再インストールなどしない限りはまた設定する必要はありません。それですのでPCの起動するたびに再度設定をする必要はありません。但し、別なコントローラーやもう一台コントローラーを購入したりした場合は、そのコントローラーにもhidusbfで同じように設定を行うようにしてください。この設定はコントローラー一台一台する必要があります。

2022年9月28日追記:私の環境下では、Windows 11の1年に1回の大型アップデート(バージョン22H2)を行ったところ、hidusbfがインストールされていない状態となり、もう一度hidusbfの設定をしなければならなかったので、Windows 11の大型アップデートをした場合はhidusbfの再設定を行う必要があるようです。

 

因みに記事の冒頭でも紹介しましたが、私の環境の場合、PS4のコントローラーの入力遅延は、hidusbfで設定する前とした後では、これぐらい低減しました。

PS4のコントローラーをPCに接続しますと、最新版のDS4Windowsを用いている場合の入力遅延は3.4ms~3.5msとなっています。

hidusbfで設定後は入力遅延が0.45~0.5msまで低減する

 

Windows 11の大型アップデートを行った場合はhidusbfの再設定を行う必要がある

 

私の環境下では、Windows 11の1年に1回の大型アップデート(バージョン22H2)を行ったところ、hidusbfがインストールされていない状態となり、もう一度hidusbfの設定をしなければならなかったので、私と同じようにWindows 11の大型アップデートをしてhidusbfのコントローラーの入力遅延を低減させる設定が初期設定の状態に戻っている方がいましたら、hidusbfの再設定を行うようにしてください。

どうやってもhidusbfの設定が上手くできない場合は?

 

この記事をご覧になっている方の中には、今回紹介した手順で行ってもPCPADのレポートレート(ポーリングレート)を変更することができない場合もあるかと思います。

 

そのような方は、最近私も購入したのですが、巷で話題になっているGameSir T4 Kaleidがhidusbfを利用しなくともGameSir T4 Kaleidの専用ソフトを用いることでこのようにレポートレート(ポーリングレート)を変更することができるようになっていますのでおすすめです。

GameSir T4 Kaleidがhidusbfを利用しなくともGameSir T4 Kaleidの専用ソフトを用いることでこのようにレポートレート(ポーリングレート)を変更することができる

また、T4 Kaleidには、スティックの基板部分にホールエフェクト磁気センサーといいったXboxコントローラーに使われている物よりも高精度高耐久の物が使われていますので、個人的にはT4 KaleidはXboxコントローラーの完全上位互換のコントローラーだと思います。

値段もXboxコントローラーとほぼ変わらない or セールの時はT4 Kaleidの方が安いぐらいですので、一度は試してみてほしいコントローラーです。

 

 

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