Amulech(アムレック)の高品質USB-DACのAL-38432DQ レビュー

2018年11月6日

私は半年ほど前にUSB-DACアムレックのAL-38432DQを購入しました。

 

追記

令和になり、DACチップがES9028Q2MからES9038Q2MとパワーアップしたAL-38432DRが発売されました。

その影響からか、今アムレックのショップでAL-38432DQが売られていない状況です。

しかし、AL-38432DRの値段は、AL-38432DQが売られていた時の値段とほとんど変わりませんので、今AL-38432DQの購入を考えている方がいましたら、AL-38432DRの方の購入をおすすめします。

 

AL-38432DQの画像
AL-38432DQを購入してから半年ほど経ったので様々な視点からレビューをしていきたいと思います

スポンサーリンク

購入した経緯

以前使っていたDACがサウンドカードの故障により意味のないものになってしまった

私は以前はオーディオテクニカのAT-HA26DというDACを使っていました。

このDACをPCのサウンドカードを通して光端子接続をして音楽などを聴いていました。

特にそのDACに不満があったというわけではないのですが、ある日私がPCで音楽を聴いているときに使っているサウンドカードが壊れてしまい使えなくなってしまいました。

私のPCのマザーボードには光端子やRCA端子が付いていなかったこともあり、今のままではAT-HA26DではPCで音楽などを聴けなくなってしまいます。

最初はまた新たに光端子付きのサウンドカードを購入しようかとも思いましたが、それなりのサウンドカードにしようと思うとそれなりの良いDACが買えるぐらい高いんですよねw

また、近年のUSB-DACの盛り上がりからかサウンドカード自体を作っている企業も少なくなってきており、私が今求めている音楽性に特化したサウンドカードはなく、大半がゲーム性に特化したサウンドカードになっていました。

このような理由から私は新たにUSB-DACを購入しようと思いました。

アムレックという日本企業のUSB-DACの評判が良いことを知る

私は予算5万円ぐらいまでで新たに購入するUSB-DACを探すことになり、有名なメーカーから中華メーカーまでいろいろと探しました。

その探している過程でアムレックという日本企業の作っているUSB-DAC、AL-38432DSがあることを知りました。

このAL-38432DSは大変評判の良いUSB-DACで有名で、調べていると10万以上するDACより良いという人なども中にはいました。

更にAL-38432DSは

MJ 無線と実験という昔からあるオーディオ有名雑誌でMJテクノロジー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなどオーディオの専門家などからも高い評価を受けています。

(この受賞に関する記事の内容はググると出てきますのでご自分でお調べになってみてください。)

私はこのような評判の良いAL-38432DSを最初は購入しようと思ったのですが、アムレックからAL-38432DSの後継機であるAL-38432DQというものが最近発売されたということを知り興味を持ちました。

AL-38432DSとAL-38432DQとの違い

主な違いは以下の通りです。

  • AL-38432DSでは大きさがW120× D107× H35mmで重さが270gだったが、AL-38432DQになって大きさがW144×D127×H53で重さが630gと様々な機能が付いたことによるものなのか全体的に若干大きく重くなった
  • AL-38432DSではDACチップES9018K2Mが左右のチャンネルで一つだけだったがAL-38432DQになってDACチップES9028Q2Mにグレードアップし、さらに左右のチャンネルそれぞれにDACチップ一つずつの計2つ搭載されるようになった
  • ダイナミックレンジが従来の127dBから129dbになり性能が増した
  • AL-38432DSではデジタル入力がUSBだけだったが、AL-38432DQになり光端子と同軸端子が追加された
  • AL-38432DQでデジタルパネルになり、入力、出力端子の切り替えがボリュームボタンを操作することで直感的に出来るようになった
  • ボリュームもデジタルパネルを見ながら1刻みで微調整できるようになった

まとめ

私はこのような経緯から最終的にAL-38432DQを購入することに決めました

購入後半年ほど経ってからのレビュー

私はAL-38432DQを4万1000円ほどで購入しました。

今はヤフーショップで3万6800円です。(2018年11月6日時点)

AL-38432DQの外観

表面

AL-38432DQの表面

端子側

AL-38432DQの端子側の画像

裏面

AL38432DQの裏面のゴム足の画像

表面がゴムで加工されたようなインシュレーターが付いています。

音楽を聴くときの使用環境

以前使っていたDAC

  • AT-HA26D

ヘッドホン

  • ゼンハイザー ヘッドホン オープン型 HD 650

ゼンハイザーヘッドホンHD650についての記事はこちらになります。

スピーカー

  •  ONKYO GX-77M

ONKYO GX-77Mについての記事はこちらになります。

USBケーブル

  • オーディオクエスト オーディオグレード USBケーブル フォレスト2 Forest2 0.75m タイプA to B USB/FOR2/0.75M

オーディオクエスト オーディオグレード USBケーブル フォレスト2についての記事はこちらになります。

RCAケーブル

  • BELDEN ベルデン 8470

AT-HA26Dとの比較

  • 全体の解像度が高く、より楽器がどこで鳴っているかがわかりやすい
  • AL-38432DQに使われているDACチップES9028Q2MはAT-HA26Dに使われているDACチップAK4396より高性能で高品位
  • AT-HA26Dより、ボーカルや楽器が変にごちゃごちゃしてそれぞれが打ち消し合うというような感じではなく、より定位がはっきりするようになった
  • 値段は1万ちょいの差だが能力差はそれ以上に感じる(AT-HA26Dが価格相応なだけでAL-38432DQがこの値段の割には良すぎるw)

ES9028Q2M

  • ESS Technology, Inc. 社 高性能32Bit DAC「ES9018K2M」を搭載
  • AL38432DSではDACチップES9018K2Mが一つだけだったがAL-38432DQになってDACチップES9028Q2Mにグレードアップし、さらに左右独立に一つずつの計2つ搭載されるようになった
  • ESS社のDACチップは解像度が高いがその分ドンシャリ気味だと聞いていたがAL-38432DQによる影響かHD650、ONKYO GX-77Mによる影響かはわからないが私が思っていたのとは良い意味で外れ、解像度はもちろん高いがドンシャリ気味というわけではなく適度に柔らかい音だった

ゼンハイザーのヘッドホンHD650

  • AT-HA26Dでは柔らかい音にはなるがその分解像度が低めで気になっていたのだが、AL-38432DQになって柔らかい音はそのままでより解像度が高くなり、聴きやすくなった
  • AT-HA26Dでは特に女性ボーカルのサ行が刺さる感じで長時間聴くのはHD650でも厳しかったがAL-38432DQになって女性ボーカルのサ行が刺さる感じではなく、聴きやすくなり長時間でも大丈夫になった
  • FPSなどをプレイしていてもAL-38432DQになってより解像度が高くなったことで音が聞き取りやすくなり敵の位置を見つけやすくなった
  • ほかのヘッドホンも所持しているがその中でも特にHD650はAL-38432DQとの相性が良いように思える
  • HD650のような多少アンプのパワーを必要とするヘッドホンでも充分音量が取れる

ちなみに私はHD650以外にもいくつかのヘッドホンを持っているのでAL-38432DQ環境下でのヘッドホンによる音量の違いについて説明したいと思います。

ヘッドホンでの音量の違い

使用ソフトはJRiver Media Center 24です。

USB接続です

試聴楽曲はONE OK ROCKのChange 48.0khz 24bit

使用ヘッドホンはHD650、HD598、SONY MDR-1R、SONY MDR-CD900ST(4芯構造化umbrella-company

SONY MDR-CD900ST ヘッドホン改造、リケーブル

)の4つです。

AL-38432DQの音量は0から64まであります。

音量
  • HD650は音量が15~19ぐらい
  • HD598は音量が11~14ぐらい
  • MDR-1Rは音量が8~12ぐらい
  • MDR-CD900STは音量が9~13ぐらい
まとめ

思っていた通り一番HD650がボリュームを上げないといけない感じでした。

しかし、64まで音量がある中でのこれなので充分音量は取れています。

私は主にHD650で普段聴いていますが音が小さめの楽曲でも20ちょこっとにすれば十分音量が取れます。

AL-38432DQは微妙な匙加減で音量を調節していけるので使いやすいです。

ONKYOのスピーカーGX-77M

  • 1万5千円程のスピーカーなので正直AL-38432DQになってもあまり期待していなかったが、予想に反してAT-HA26Dとの違いが判る程度には音質が変わり、生々しく聞こえてくるようになった
  • 10畳ほどの部屋ではこのスピーカーでも充分だが流石にこの値段のスピーカーではリビングほどの大きさになるとパワーが足りず厳しい
  • AL-38432DQの良さが出し切れていない気がするのでもっと良いスピーカーを買い、このAL-38432DQと同じアムレックが販売しているデジタルアンプAL-602Hを買ってAL-38432DQをDACに専念させたいと思った

まとめ

AL-38432DQはほかの色々な方もレビューしているように5万ぐらいまでのDACの中では間違いなく自信を持っておススメできるトップクラスのDACだと思います。

 

また、中には10万以上するDACよりもAL-38432DQのほうが良いと言っている人も見受けられるのでそんなものが4万円以内で手に入るのであれば非常にお得だと思います。

 

私は大変良いスピーカーをお持ちの方なら別ですがそうでないのならDACはAL-38432DQにしてスピーカーやアンプのほうにお金をかけたほうがよろしいかと思います。

 

そう思えるほど自信をもっておすすめします。

 

最後にアムレック製品に興味を持っている方への注意なのですが、今はそこまでではないのですが以前はAmazonでアムレック製品が転売されて出品されており、定価の倍の値段で売ら

れていることも珍しくなかったです。

 

今はヤフーだけでなくAmazonの方にもアムレックさんが公式に出品してくれていますので大丈夫だとは思いますが、今も見るとアムレック製品によっては転売品が出品されているものもございますのでご購入される際は充分お気を付けください。

 

追記

令和になり、DACチップがES9028Q2MからES9038Q2MとパワーアップしたAL-38432DRが発売されました。

その影響からか、今アムレックのショップでAL-38432DQが売られていない状況です。

しかし、AL-38432DRの値段は、AL-38432DQが売られていた時の値段とほとんど変わりませんので、今AL-38432DQの購入を考えている方がいましたら、AL-38432DRの方の購入をおすすめします。

 

スポンサーリンク

-オーディオ, レビュー記事