現地時間10月29日、EA(Electronic Arts)がSteamを運営しているValve(Valve Corporation)と業務提携することになり、8年ぶりにEAがSteamに復帰することとなりました。
EAは以前にもSteamに参入していましたが、2011年に独自のプラットフォームである「Origin」のサービスを開始したことから、それ以降はEAのゲームはSteam上で配信されていませんでした。
しかし、今回再びEAがSteamを運営しているValveと業務提携することに決まったことでEAがSteamに再参入することになり、Steam上で再びEAのゲームが配信されるようになります。
そして早速、その復帰第一弾の配信ゲームタイトルとして、11月15日発売予定となっているStar Wars ジェダイ:フォールン・オーダーの予約販売をSteamで開始しています。
Star Wars ジェダイ:フォールン・オーダーだけでなく、これから順次EAのゲームがSteamで配信されていく予定となっており、今後数か月で「Unravel Two」や「The Sims 4」といった大型タイトル、2020年には、「Apex Legends」や「Battlefield V」、「FIFA 20」といった人気作品も配信される予定となっています。
また、これらのゲームはOriginとSteamのプレイヤーが一緒にプレイすることができるクロスプラットフォームプレイにも対応する予定となっています。
更に2020年春には、現在「Origin」で月額518円年間3002円で展開しているサブスクリプションサービスである「EA Access」をSteamにも導入する予定となっています。
このようにEAがSteamに復帰したことでEAの独自プラットフォームである「Origin」が今後どのようになっていくかはわかりませんが、クロスプラットフォームプレイにも対応する予定ということで、当分の間はEAのゲームをOriginとSteamの両方のプラットフォームで配信していくのではないでしょうか。
筆者の感想
おそらく今回EAがSteamに参入するということに関して、特にOriginを頻繁に利用している方ほど朗報であると捉えているのではないでしょうか。
私は普段SteamとOriginの両方を使っていますが、OriginはSteamと比べるとソフト自体が重めでウィルスソフト対策ソフトなどとの相性も悪く、またOriginを管理しているサーバー自体が落ちてしまっていてEAのゲームをプレイすることが出来ない日が時々あったりなど、EAの独自プラットフォームである「Origin」には色々と不満に思う点がSteamと比べると圧倒的に多いです。
それですので、私も含めて自分のお目当てのEAのゲームがSteamで配信されるようになれば、ほとんどの方がOriginからSteamへ乗り換えるのではないでしょうか。
このようにこれだけ聞けばEAのゲームがSteamで配信されるのは良いこと尽くめのように感じることかと思いますが、正直私はEAがEAのゲームをSteamで配信することになってもSteam上でEAのゲームを起動した際にOriginも一緒に起動するといったシステムにしてしまうのではないかと疑っています。
そう思った理由としましては、Ubisoftは、Steam上でUbisoftのゲームを起動してもその際にUbisoftの独自のプラットフォームである「Uplay」が認証システムという形で一緒に起動するようにしているからです。
私はUbisoftがこのようなシステムを取り入れていることからEAもそのようなシステムを取り入れる可能性はなくはないと思っているので、私の予想が外れてSteamでEAのゲームが配信される際はそのようなシステムにならないことを願っています(笑)。