今回は、2年半ほど前に購入しました240HzのゲーミングモニターであるASUS ROG SWIFT PG258Qを以前使用していたXL2411などの144Hzのゲーミングモニターと比較しながらレビューをしていきたいと思います。
また、この記事を見に来られた方の中には、PG258Qも含め、今発売されている240Hzのゲーミングモニターの中でどれを購入した方が良いのか判らないという方もいるかと思いますので、その点についても触れながらレビューをしていきたいと思います。
ASUS ROG SWIFT PG258Qのレビュー!XL2411などの144Hzのゲーミングモニターと比較してどうか!
リフレッシュレート 144Hzから240Hzにして目に見えた違いはあるのか!?
XL2411のリフレッシュレートは144Hz、PG258Qのリフレッシュレートは240Hzですが、リフレッシュレートが100Hz近く違いますと適当にマウスを動かすだけでも目に見えた違いがあり、また、プレイ面でも大きな違いがありました。
特にFPS関連のゲーム(Apex Legendsなど)をプレイしていますと、144Hzと比べて240Hzは、リフレッシュレートが高くなることで画面がより滑らかで敵の視認性も良くなり、そのことで相手より先手を打ちやすくなったり、マウスでの細かな追いエイムであったり、視点の移動が激しくなる近距離での戦闘などがしやすくなりました。
基本144Hzから240Hzにしますと、エイムを合わせる作業は全般的に向上すると感じました。
私は、正直PG258Qにするまでは、144Hzから240Hzに変更してもそこまでの違いはないのではないか、ネットの一部で言われているようにそんなにリフレッシュレートが高くても人間では知覚することが出来ないので144Hz以上のモニターにしても意味がないのではないかなど疑念を抱いておりましたが、実際に240Hzを体験してみますと、流石に60Hzから144Hzに変更したとき程の感動はありませんでしたが、それに近いぐらいの感動はありました。(その時の感動を数値で表しますと、60Hzから144Hzに変更しての感動が10とすると8ぐらいはありました。)
一度でも240Hzの世界を体験すると、144Hzにはもう戻れない!
私は、上の段落で紹介しましたように144Hzから240Hzに変更しての違いから、一度でも240Hzの世界を体験してしまいますと、もう144Hzには戻れない感覚になりました。
それが具体例を交えながらどのような感覚かと言いますと、今、既に144Hzのゲーミングモニターを持っている方であれば解って頂けることかと思いますが、一度でも144Hzの世界を体験してしまいますと60Hzにはもう戻りたくない、もうプレイしたくないという感覚にほとんどの方がなるかと思います。
それと同じように240Hzの世界も一度でも体験してしまいますと、144Hzにはもう戻りたくない、もうプレイしたくないという感覚に私はなりました。
240Hzと高リフレッシュレートの為FPS酔い(3D酔い)をしなくなった
今までは、私は144Hz環境下でもFPS系のゲームを30分程度しただけで頭痛や吐き気を催すなどかなりFPS酔い(3D酔い)しやすい体質だったのですが、240Hzにしてからは、FPS酔い(3D酔い)をすることがなくなりました。
恐らく、144Hzの時にあった視点移動の際の映像のブレが240Hzとより高リフレッシュレートなものにしたことでFPS酔い(3D酔い)をしなくなったのかと思います。
それですので、もし、今、FPS系のゲームをしたくてもFPS酔い(3D酔い)するからしていない、敬遠しがちという方がいましたら、240Hzなどの高リフレッシュレートのモニターにしてみると改善するかもしれません。
普段使いをフルHD画質で十分と考えているのであれば、PG258Qを普段使いとして使うのはありかも!?
PG258QもXL2411も同じTNパネルですが、発色は断然PG258Qの方が良いです。
XL2411はゲーム以外の普段使いの時に使用するには発色が荒い?ような感じで厳しい印象でしたが、PG258QはTNパネルの割には発色も悪くなく普段使いでも問題がないように感じます。
それでも流石にIPSパネルやVAパネルのモニターと比較してしまうと発色は劣ってはしまいますが。
しかし、普段使いのモニターを私のようにWQHD(1440p)のモニターにしたり、または、それ以上の画質のモニターにするのでなく、フルHD(1080p)のモニターを使うのを前提に考えているのであれば、PG258Qの他にフルHD(1080p)のIPSパネルを購入するほどではないように思います。
動画を凄く高画質で観たいなど特にこだわりがあるような方でなければ、PG258Qを普段使いとして使うのも十分ありなのではないでしょうか。
FPSをプレイする方に必須な機能であるダークブースト機能
XL2411にはBlack eQualizer機能、PG258Qにはダークブースト機能とそれぞれ主にFPSなどで必須な暗いシーンを明るくして見やすくするための機能が付いていますが、この点に関しましては、双方目に見えた違いはないように感じました。
どちらもこのような暗い所でもはっきりと見ることが出来ます。
PG258Qのダークブースト機能には、「なし」と「レベル1」、「レベル2」、「レベル3」といったように段階的にどの程度ダークブースト機能を働かせるかをプレイする環境や好みに応じて自分で設定することが出来ます。
このダークブースト機能を私の場合は、Apex Legendsでは、常設されているマップでは「レベル2」を、最近あった闇夜のキングスキャニオンのように夜マップの場合は、「レベル3」にしてプレイしています。
私が常設されているマップで「レベル2」にしている理由は、明るい場所と暗い場所の双方がある常設されているマップでプレイするのに一番「レベル2」がバランスがよく感じたからです。
常設さえれているマップでもトンネル内や建物内などの暗い場所のみであれば「レベル3」の方が「レベル2」よりも見やすいのですが、トンネル外や建物の外に出てしまうと「レベル3」では明るすぎるので、どちらの環境でも適度に見やすくしてくれる「レベル2」に私はしています。
それに対して闇夜のキングスキャニオンのように夜マップの場合は「レベル3」にすることでとても見やすかったです。
YouTubeなどで闇夜のキングスキャニオンでプレイしている方の動画を見ますと、敵が視認しづらくプレイし難いという方たちもいましたが、私の場合はPG258Qのダークブースト機能による恩恵もあり特に敵が視認し難かったり、プレイしづらいというようなことはなかったです。
ASUS ROG SWIFT PG258Qのここが良くないと感じる点!240Hzのモニターでどれが一番おすすめか?
2020年時点で他社の240Hzのモニターと比較すると値段が高め 240Hzのモニターの中で購入するらならばどれが良いか?
今、240Hzのゲーミングモニターを購入しようと思ったら、その選択肢としてこの5つのモニターがあるかと思います。
これらのモニターの値段は、2020年2月4日時点でPG258Qが63,896円、XL2546が58,182円、EX-LDGC271UTBが51,232円(サイバーマンデーの時はAmazonで約43,000円で購入していた方もいるようです。)、EX-LDGC251UTBが40,949円、ACER KG251QIBMIIPXが40,058円、ACER XF252QXbmiiprzxが39,020円となっており、PG258Qが比較的値段が高めです。
PG258Qを持っており、こうしてレビュー記事を書いている私が言うのもあれなのですが、PG258Qが他の5つの240Hzのモニターと比較して値段分の価値があるかというと、PG258Qにあって他のモニターにはない機能はG-SYNCぐらいで、特に応答速度に至っては、比較的安価であるEX-LDGC271UTBやEX-LDGC251UTB、ACER KG251QIBMIIPX、ACER XF252QXbmiiprzxにも劣っていますので、正直値段分の価値はないような気がします。
そのように思っている私がPG258Q以外のモニターの中でおすすめなのは、今発売されている240Hzのゲーミングモニターにおいて一番応答速度が優れていながらも最安の部類に入るエイサーのゲーミングモニターであるACER XF252QXbmiiprzxです。
ACER XF252QXbmiiprzxは、PG258QとXL2546の応答速度がGTGで1msのところ、それの半分以下である0.3msとなっています。
私のゲーミングモニターを選ぶ基準としては、リフレッシュレートが最優先でその次に応答速度が重要と思っていますので、2020年2月4日時点で240Hzのゲーミングモニターを購入しようと思っているのであれば、応答速度が一番優れていながらも値段の安いACER XF252QXbmiiprzxがおすすめかなと思います。
PG258Qのスタンドが三本足のためデスクのスペースを取る
PG258Qのスタンドは三本足で丈夫ではあるのですが、如何せん、デスクのスペースを占領するため、奥行きがあまりないデスクで使うにはしんどいように感じます。
引用元:https://www.asus.com/jp/ROG-Republic-Of-Gamers/ROG-SWIFT-PG258Q/
私は奥行きが65cmほどあるデスクを使用していますが、このスタンドの三本足がそれぞれ長さが違い、長いのと中ぐらいのと短いのがあり、これを見本のようにスタンドを配置しようとしますと、私が使っている40cm×45cmのマウスパッドと干渉しそうになるので、私は少しモニターの向きを変えて無理やりスタンドの位置が変わるように設置しています。
正直言って、モニターのスタンドはXL2411のように普通に長方形のスタンドの方が良いなと思いました。
PG258Qを購入しようと思っている方は、ある程度モニターアームで設置することも前提に考えておいた方が良いかもしれないです。
ACER XF252QXbmiiprzxなどの他の240Hzのゲーミングモニターと比較して値段が高い割には、HDMIが60Hzまでしか対応しておらず、次世代のコンシューマー機で使用するには不向き
PG258Qは、DisplayPortでは240Hzまで対応していますが、HDMIは60Hzまでしか対応していないのでPCのみで使用する限定のモニターとなります。
私が一番おすすめするACER XF252QXbmiiprzxなどPG258Q以外の240Hzのゲーミングモニターは、DisplayPortだけでなくHDMIでも240Hzまで対応していますので、今後高リフレッシュレートのコンシューマー機が発売されたとしてもそれらのモニターを持っていれば、PCでゲームをやるのにもコンシューマー機でプレイするのにもそれらのモニター1つで賄うことが出来ます。
しかし、PG258Qはこれらのモニターと比べてただでさえ高価なのにもかかわらず、コンシューマー機での代表的な接続端子であるHDMIでは60Hzまで対応していませんので、少なくともリフレッシュレートが120Hzになるであろう今年の年末商戦に発売されるPS5で使用するには不向きなモニターであると言わざるを得ないです。
まとめ
このようにPG258Qは、240HzのゲーミングモニターでどうしてもG-SYNCの機能を使いたい方やモニターアームを使うのを前提として考えている方のみおすすめできるゲーミングモニターであるのではないでしょうか。
流石に今、全体のスペックなど総合的に見て240Hzのゲーミングモニターを購入する上でPG258Qはおすすめできる商品ではないと思います。
私個人的には、今購入するのでしたら、今発売されている240Hzのゲーミングモニターにおいて応答速度が一番優れていながらも値段が最安であるACER XF252QXbmiiprzxを購入するのをおすすめします。