TANNOY GOLD 5 モニタースピーカー レビュー

2020年9月19日

 

今回は、同軸2wayのモニタースピーカーであるTANNOY GOLD 5(タンノイゴールド5)を2ヶ月ほど前に購入し、ある程度スピーカーのエイジングが出来ましたので、レビューなどをしていきたいと思います。

 

 

また、今、TANNOY GOLD 5は、コロナ禍の影響もあってか中々入荷されず、入荷されたとしても人気商品であるため数日で売り切れてしまっている状況ですので、通販サイトのどこで購入するのがおすすめかなどについても触れていきたいと思います。

 

※私はオーディオ歴13~14年ほどで、今までは主にゼンハイザーHD650などのヘッドホンを中心に音楽を聴く環境で、TANNOY GOLD 5のような価格帯のスピーカーで音楽を聴くのに関しては初心者の状態ですので、そのことを予め念頭に置いたうえでレビューをご覧になっていただければと思います。

 

 

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TANNOY GOLD 5の設置環境&周辺機器の構成

 

私は、TANNOY GOLD 5を10畳程度の長方形の部屋で横長配置にし、スピーカーをZaorのスピーカースタンドである「MIZA V-Stand V42」に置き、左右のスピーカーの距離が1.5mでリスニングポジションから正三角形になるような状態になるようにし、スピーカーを内振りにして設置しています。

 

音楽を聴く際の周辺機器の構成は、主にPCオーディオとして、PC→USB-DAC(AL-38432DQ)→オーディオミキサー(MACKIE 802VLZ4 アナログミキサー)→TANNOY GOLD 5といったように接続して聴いています。(USB-DACのAL-38432DQには、ボリューム調節などを行うことができるオーディオインターフェイス機能は付いていないので、ボリューム調節を行うためにMACKIE 802VLZ4を使用しています。)

 

 

また、これらのオーディオ機器とオーディオ機器との間を接続するケーブルとして、まず、PC→USB-DAC(AL-38432DQ)間を接続するUSBケーブルにはオーディオクエストのフォレスト2を使用しています。

 

 

USB-DAC(AL-38432DQ)→オーディオミキサー(MACKIE 802VLZ4 アナログミキサー)を接続するケーブルとしては、モガミ2534をRCA端子で作成した自作ケーブルを使用しています。

 

オーディオミキサー(MACKIE 802VLZ4 アナログミキサー)→TANNOY GOLD 5を接続するスピーカーケーブルとしては、モガミ2534をXLRタイプコネクター(キャノン端子)で自作したケーブルをキャノン端子のオスをTANNOY GOLD 5にメスをMACKIE 802VLZ4に接続しています。

 

 

エイジングする前とした後の音質の違い

 

こちらのTANNOY GOLD 5の取り扱い説明書に「最低24時間エイジングを行い、より長時間ご使用いただくことで、明らかな性能の向上が見られます。」と書かれていましたので、購入したばかりの時に聴いた状態と24時間エイジングを行ってから聴いた状態、2か月ほど経ってから聴いた状態でのレビューをしていきます。

 

エイジング前はドンシャリ傾向だった音がエイジング後は中音域の音もしっかりと出るようになりバランスの良い音になった

 

TANNOY GOLD 5を購入した直後に聴いた状態では、音のまとまりがなくぼんやりとしていてドンシャリ傾向が強く、音量をある程度上げないとボーカルや楽器の細かな音が聴こえづらいため、長時間聴くに堪えないような音だったのですが、1週間エイジングした辺りから少しずつ行き過ぎた高音と低音が落ち着いてきて、エイジング前に弱かった中音が出るようになってきたことで、エイジング前ほど音量を上げなくてもボーカルや楽器の細かな音がしっかり聴こえてくるようになり、長時間聴いたとしても

聴き疲れし難い音になったような印象を受けました。

 

また、1週間エイジングした後と購入して2か月ほど経過した後とを比較してみても、より聴き疲れし難いまとまたったバランスの良い音が出てくるようになった感じがします。

 

TANNOY GOLD 5をデスクの上に設置した状態とスピーカースタンドの上に設置した状態での音質の比較&外観

 

強調し過ぎないシンプルなデザインでありながらもインテリア映えするカッコイイデザイン

TANNOY GOLD 5をZaorのスピーカースタンドである「MIZA V-Stand V42」に置いて音楽などを聴いている

 

これは私の完全な主観になりますが、モニタースピーカーは全体的に派手派手なデザインのようなものが多いイメージですが(ライトグリーンのような)、TANNOY GOLD 5はそのような派手さはなく、黒が基調の所々にある金色が非常に良いアクセントになっており、変に強調し過ぎない日本人好みのシンプルなカッコ良さがあるデザインをしているなと思います。

 

5インチスピーカの割に大きい!

 

私は購入した当初は奥行きが70㎝で横幅が110㎝程のデスクにTANNOY GOLD 5をインシュレーターの上に載せて設置していたのですが、TANNOY GOLD 5の大きさが購入前に自分が思っていた5インチスピーカーよりも大きく、私が使用している大きさのデスクですと大分圧迫感があったのと、デスクの作業スペースをTANNOY GOLD 5が占領してしまう状態だったため、記事の冒頭で紹介しましたように今はZaorの床に設置するタイプのスピーカースタンドである「MIZA V-Stand V42」にTANNOY GOLD 5を設置しています。

 

音質のことだけを考えるのであればスピーカースタンドに設置した方がよい

 

TANNOY GOLD 5をデスクの上に設置した環境とTANNOY GOLD 5を床に設置するタイプのスピーカースタンドの上に設置した環境とを比較しますと、個人的には音質のことだけを考えるのであれば圧倒的にスピーカースタンドの上に設置した時のほうが良くなりました。

 

特に私は、TANNOY GOLD 5を音楽制作としてのモニタースピーカーとしての用途ではなく、リスニング用途としてですので、よりスピーカースタンドの上に設置する恩恵が大きいように感じました。

 

どのように良くなったかについては以下の通りです。

 

 

スピーカースタンドの上に設置すると耳をツイーターの高さに合わせやすくなるのと、視聴距離が取りやすくなるため音場が広がる

 

デスクの上にスピーカースタンドを設置している時は視聴距離が70cmほどしか取れなかったため、音の奥行があまり感じられず音場が狭くヘッドホンのHD650とあまり大差がないように感じていましたが、視聴距離を広くとることができる床に設置するタイプのスピーカースタンドの上に設置することで音に奥行きが出るようになり音場が広がり定位感が良くなりました。

 

また、TANNOY GOLD 5をスピーカースタンドの上に設置した際に自分の耳とスピーカーのツイーターとの高さを合わせるようにしたことで中高音域の音が聴こえやすくなったように感じました。

 

スピーカースタンドの上に設置することで視聴距離が取れるようになり、サー音(ホワイトノイズ)が気にならなくなった

 

私はTANNOY GOLD 5をデスクの上に設置していた時は、TANNOY GOLD 5のアンプの出力が大きいためかアンプの質の問題かはわかりませんが、TANNOY GOLD 5から発するサー音(ホワイトノイズ)が気になっていたのですが、スピーカースタンドを導入することで自分とスピーカとの距離が確保できるようになったことでホワイトノイズが気にならなくなり、音楽を聴く際に集中しやすくなりました。

 

スピーカースタンドの上に設置する際もTANNOY GOLD 5との間にインシュレーターを挟んだ方が好みの音になった。

 

TANNOY GOLD 5には、底面にラバーパッドみたいな物が付いているのですが、私の環境ですと、ラバーパッドによる影響からか、インシュレーターをスピーカーとの間に挟まずに直にスピーカースタンドの上に設置してしまいますと、音が吸収されているような、音がこもっているような、音の抜けが悪いような感じになってしまうので、私はTANNOY GOLD 5とスピーカースタンドとの間にインシュレーターを挟むようにしています。

 

 

TANNOY GOLD 5のアンプの出力が大きいからかボリューム調整が難しい

 

TANNOY GOLD 5はアンプ内蔵のスピーカーなので、このようにボリュームの調整を行うことができる「Input trim」が付いていますが、TANNOY GOLD 5のアンプの出力が大きいせいか他のアンプ内蔵スピーカーと同じように扱いますと、近所迷惑の音を出してしまうかもしれませんので、特に私のようにこの価格帯のスピーカーを使用するのが初めての方にとっては、TANNOY GOLD 5を初めて音を出す際には、ボリューム調節機能が付いているDACやオーディオインターフェイス、オーディオミキサーのボリューム摘みを最小に絞ってから慎重に少しずつボリュームを上げていくのをおすすめします。

TANNOY GOLD 5のボリュームつまみはどこに合わせるべきか

 

この「Input trim」ですが、TANNOY GOLD 5の取り扱い説明書を見ますと、「フロントマウントのINPUT TRIMノブにより、各モニターの音量をミキシングデスクまたは他との調節が可能です。「0 dB」設定が適切です。INPUT TRIMを使用すると、サラウンドシステムのモニター間の相対レベルを微調整することもできます。」と書かれていましたが、私はオーディオミキサーでのボリューム調節のし易さから、ボリューム摘まみを一番右に回した0ではなく真ん中の-12に設定しています。

(TANNOY GOLD 5のレビュー記事を書いている他の方のブログを見ても-12に設定している方が多いように感じます。)

 

AUTO-STANBY機能はオフにしておくのがおすすめ!

 

TANNOY GOLD 5にはAUTO-STANBY呼ばれる機能が付いており、オーディオがしばらく再生されない時にスピーカーが一旦シャットダウンする電源モードでオーディオが再開するとスピーカーの電源が入り再起動するようになっていますが、この機能は電源がオフになっている状態から電源がオンになり音が出るようになる状態になるまで数秒の遅延がありますので、個人的にはAUTO-STANBY機能はこのようにオフにしておくのがおすすめかと思います。

TANNOY GOLD 5にあるAUTO-STANBY機能はオフにしておくのがおすすめ

 

 

TANNOY GOLD 5はどのタイミングでどこで購入するのがおすすめか?予約などはしたほうが良いのか?

 

私はTANNOY GOLD 5購入を検討し始めた2020年4月~実際にTANNOY GOLD 5を購入した2020年7月までの3か月間毎日TANNOY GOLD 5の値段や入荷状況をチェックしていましたので、その期間に思った私なりの考察などを含めたアドバイスをしていきたいと思います。

 

予約してTANNOY GOLD 5の入荷を待つよりかは、入荷され次第どこのお店でもよいのでそのお店から購入したほうが予約するより早く入手できる可能性が高い!

 

TANNOY GOLD 5を購入することができるお店を調べていますと、TANNOY GOLD 5の予約を受け付けているお店を数店見かけるかと思いますが、できるだけ早くTANNOY GOLD 5を入手したいのであれば、個人的にはそのようなお店での予約しての購入はおすすめしません。

 

その理由としましては、お店によってTANNOY GOLD 5の入荷する時期に差があるようで、必ずしも予約しての入手が最速とは限らないからです。

 

事実、私は予約しての購入ではなく3か月ほど毎日様々なお店をチェックしていて、7月頃にAmazonに出店しているお店がTANNOY GOLD 5を入荷しているのを偶然見かけたので、そのタイミングでそのお店からTANNOY GOLD 5を購入したのですが、その私よりもTwitterで見かけた数か月も前に、あるお店でTANNOY GOLD 5を予約していた人が私が購入したタイミングでもまだTANNOY GOLD 5を入手できておらず、お店からの入荷のお知らせも全くなく、入荷の目処が立っていないようでした。

 

それですので、出来るのであれば一日一回ぐらいAmazonや楽天に出店しているお店がTANNOY GOLD 5が入荷されているかどうかをチェックし、そのどこかのお店でTANNOY GOLD 5が入荷され次第購入するのがおすすめかと思います。

 

値段だけを考えるのであれば、ポイントを含めると楽天に出店しているお店での購入が一番おすすめではあるかと思いますが、TANNOY GOLD 5は人気商品であるため、入荷されてあまり日数が経たずに在庫切れになったりしますので、あまり購入するお店にはとらわれない方が良いかと思います。

 

 

 

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